Google八分とは
「Google八分」とは?
パソコンやスマートフォンがぐっと身近になったこのご時世、Googleの検索エンジンを一度も使ったことがない人というのは、デジタル機器にまったく縁がないという人くらいかもしれません。
パソコンやスマートフォンをさわったことがある人なら誰でもインターネットで検索をすることがあるでしょう。
Googleの検索エンジンのシェアは世界各国でほぼ8割のシェアを占めています。
「いやいや自分はYahoo!派だからGoogleは使っていない」という人もいそうですが、実はYahoo!Japanの検索エンジンは、Googleの技術を利用しているので検索結果はほぼ変わりません。
日本でのYahoo!検索のシェアは諸外国と比べて高いですが、実はみんなGoogleを使っているのと変わらないのです。
このGoogleの検索結果で上位に表示してもらえるかどうかによってWebサイトの集客が多大な影響を受けるため、SEO(検索エンジン最適化)が大変重要であるというお話は今更する必要はないかもしれません。
しかしGoogleは、時に特定のサイトを検索結果に表示させないようにすることがあります。
それが、俗に「Google八分」と呼ばれるものです。
「八分」という単語は日本ではお馴染みの「村八分」という言葉が由来になっています。
Googleの検索結果からWEBサイトが弾かれることがまるで「村八分」のようだと揶揄されて生まれた日本独自の俗語です。
英語圏では単に「Google(による)検閲」と呼ばれるようです。
なぜGoogleは検閲を行うのか
Googleの検索結果にWebサイトが表示されなくなると、どれだけサイトへの流入が落ち込むかは想像に難くありませんが、そこまで極端に恐れる必要もありません。
と言いますのも、Googleは元々検閲を行わない方針でいます。
原則的に検閲を行うのは、各国の法律、条例、政策の求めがあったときや、Googleが定めるガイドラインに違反している場合のみと定めているからです。
犯罪を助長するようなサイトや不適切な方法で検索順位を向上させるサイトなど、誰が見ても明らかに行いが良いと言えないサイトが検索結果に表示されてしまうと、社会に悪影響を及ぼす危険性があります。
すると、世界中の人に「こんな悪いサイトを表示させるなんてGoogleは危険で良くない」と思われてしまい、検索エンジンを利用する人が減ると、検索エンジンを使ってもらい広告費で収入を得ているGoogleは困ってしまいます。
そうならないために、Googleは公平を期することも重視していますが、それと同じように有害なサイトの検閲を実施しているのです。
Google八分される恐れがあるサイトとは
法律に違反するような行為をしているサイトが対象になるということで、昨今話題になっているのが「個人や法人から『このサイトは自分の権利を侵害している』というクレームがあったサイト」です。
特に多いのが、著作権違反についてのクレームです。
著作権法というのは親告罪、つまり権利を侵害された人が自分から告発しないと罪に問われません。
侵害されていないことに本人に気づかれなければ、あるいは親告されなければ罪として成立しないため、他人の著作物を使用して制作されたWebページが世界中で野放しにされているのです。
とはいえGoogleは権利者からの問い合わせには真摯に応じています。
ただし、Googleの判断で削除するわけではなくあくまで第三者機関に提示し、検索結果に「このような問い合わせがあったため削除しました」という意味の告知ページを用意します。
冒頭でもお伝えしたように、検索エンジンのGoogleのシェアは世界1位です。
Googleの検索結果から削除されれば、ほぼインターネット上にあっても意味がないも同然の状態にできます。
自社に対して著作権の侵害、名誉毀損など法的に問題のある行為を行うサイトは、プロバイダ責任制限法によってプロバイダに対応してもらうことも可能ですが、それだけで被害がとどまらない場合は、この方法も検討してみてください。