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スレッド(スレ)

スレッド(スレ)

スレッド(スレ)とは


「スレッド(スレ)」とは?

英語としては「糸」という意味があります。
そこから派生して、現在一般的に「スレッド」という言葉は2つの意味で用いられます。
1つめはシステム開発で使われる用語としての意味です。

(1)オペレーティングシステム上で、1つのアプリケーションソフトウエアのプロセス(処理)を並列して行う際に、プロセスを数える最小の単位。

もう1つは、インターネット上で使用される用語です。

(2)インターネット上の掲示板やメーリングリストで、話題や議題ごとに集められた投稿の一覧表示のこと。省略して「スレ」とも呼ばれる。また、スレッドのことを「トピック」と呼ぶと定めるサービスもある。

本稿では比較的身近な2つめの意味をもとに解説します。

上記の通り、主に2ちゃんねる等の掲示板タイプのサービスで使われることが圧倒的に多い言葉ですが、Gmail等メールでも「スレッド」という言葉は使います。
Gmailではデフォルトで設定がオンになっているので、言葉は知らなくても自然と目にしたことがある人は多いでしょう。
自分が取引先のAさんにメールを送り、Aさんがそれに返信をくれて、自分がさらにAさんに返信をすると、この3通のメールはひとまとめになって表示されます。
これを「スレッド表示」と呼ぶのです。

「スレッド」と関係する用語

●スレ立て
掲示板では、ある話題について最初に投稿をするとそれを「スレッド」と呼び、その最初に投稿する行為のことを「スレッドを立てる」という言い方をします。

●スレ主(その他◯◯主)
最初にスレッドを立てた人のことを「スレ主」と呼ぶこともあります。

現在はSNSが盛んに使用されるようになり、自分と他のユーザーを区別するためにハンドルネーム(インターネット上で本名の代わりに使用するニックネーム)を使用することが一般的になりましたが、ハンドルネームを使用しない文化を持つサービスも昔から存在しあります。

恐らく、ハンドルネームで呼び合う文化を持たないサービスにおいて、最初に話題を投稿し必然的に話題の中心となる人物を他のユーザーと区別するために、何か名前をつけて呼ぶ必要が出てきたので暫定的に「スレ主」と呼ぶことになったのだと推測されます。

前述の通り、サービスによっては「スレッド」を「トピック」と呼ばせる場合があるのでその際は「スレ主」は「トピ主」と呼ばれます。

また、余談ですがニコニコ動画の生放送を行っているユーザーのことを「生主」と呼びます。
生放送といえばニコニコ動画という印象があるので、他のサービス上でも「生主」と呼ばれているユーザーがいたら、ニコニコ動画で生放送を配信しているユーザーなのだと思って間違いありません。
他にも、ツイキャスであれば配信を行っているユーザーのことを「キャス主」と呼びます。

ニコニコ動画もツイキャスもハンドルネームを使用することが前提のサービスではありますが、たとえば山田課長という人を単に「山田さん」と呼ぶか「課長」と呼ぶかという程度の違いだと思っていただければ、ニュアンスはだいたいあっています。

掲示板における「暗黙の了解」

スレッドは1つの話題につき1つというのがマナーであるとされています。

たとえばヤフー知恵袋で、「CPUとメモリの違いはなんですか?」と質問をする(スレッドを立てる)と恐らく「ヤフー知恵袋内ですでに同様の質問がある。先に質問されていないかどうか検索してから書き込んでほしい」というコメントがついてしまうでしょう。
(この場合はヤフー知恵袋で尋ねる前に、インターネット検索で調べてから出直せと怒るユーザーもいるかもしれませんが)
これは、サービス内に複数のスレッドが立ってしまうことで情報が分散されてしまうのを嫌う文化の名残だと思われます。

インターネットにおけるユーザー同士の交流が、SNSではなく掲示板が主流だった頃、たとえば「高校生集まれ」など属性で参加者を限定するスレッドがありました。
しかしそのスレッドの一連のやりとりに混ざりづらいと感じたユーザー、あるいは参加者を高校生に限定したスレッドの存在を知らなかったユーザーがまた別に「高校生集まれ」などとスレッドを立てると、新規ユーザーがどちらのスレッドに参加したら良いか判断しかねるなどのトラブルの素になりました。
交流メインの掲示板であればユーザー同士が揉めるだけで済みますが、知恵袋のようなサービスは知識の共有がメインであるため、情報の分散が特に嫌われる文化があるのでしょう。

他にも原則としてスレッドの話題とは関係ない話題をコメントしてはいけないというマナーもあります。
1つの話題で盛り上がっていたところに水を差す形になるので、無視されるか非難されてしまいます。
特定の話題について投稿が集まることで不要な情報が混ざりにくくなるというスレッド形式のメリットを潰すことにもなってしまうからです。

これらのマナーは、インターネット黎明期にたくさんのユーザーが掲示板上で友情を築いたりトラブルを起こしたりを繰り返した結果、掲示板の運営者が利用規約として明文化するなどして固まっていきました。

とはいえ、今は掲示板ではなくSNSが主流の時代。
もうこれらのマナーを気にするのは今も息が長く続いている大手掲示板2ちゃんねる(5ちゃんねる)くらいでしょうと思う方もいると思います。
しかし、スレッドは過去のものして軽視できるものではありません。

スレッド形式は現役

Facebookは2013年から投稿へのコメントがスレッドの形式をとっていました。

投稿内容
 コメント1
  ┃コメント1に対する返信1
  ┃コメント1に対する返信2
 コメント2
 コメント3
  ┃コメント3に対する返信

このように、投稿へのコメントに対する返信が、インデントを下げた階層構造の状態で表示されるようになったのです。
上記の例でいえば、「コメント1」と「コメント1に対する返信1」と「コメント1に対する返信2」が1つめのスレッド、「コメント3」と「コメント3に対する返信」が2つめのスレッドであると数えます。

同様に、Instagramも2017年8月からこのコメントをスレッド形式で表示させるようになりました。
初めの頃は純粋に写真の投稿を楽しむSNSでしたが、徐々にユーザー同士の交流も盛んに行われるようになったことで、会話の流れがわかりにくくなってしまっていたことを解消するために実装されました。

twitterもスレッド表示を採用

twitterも2017年12月にスレッド形式で投稿する新機能を実装しました。
それ以前からFacebookやInstagramと同様、1つのツイートへに対する各リプライ(返信)がスレッド形式で表示されることはありましたが、今回は投稿そのものをスレッド化するという機能です。

この新機能が発表される以前は少し問題が起こっていました。
たとえば、twitterは1ツイート=140字が基本ですが、中には長文で意見を投稿したい人もいます。
しかしそのためだけにWebページを用意するのも、ブログに投稿してURLをツイートするのもそれだけ手間がかかりましたし、投稿する方だけでなく読む方もそれを読むには一度twitterから離れてページを変遷しなければならないのが手間です。

すると今度は、ツイートを連続で投稿するという手法も出てきたのですが、twitterはフォローしているユーザー全員のツイートが1つずつ、投稿された時間を軸にどんどん流れていくため、特定のユーザーの連続投稿を追いづらいというデメリットがありました。
単純に読み手がストレスを感じるというだけでなく、前後の文脈を読まずに1つだけのツイートが取り沙汰され、投稿者が誤解されてしまうというトラブルもしばしばあったのです。

そしてそれをさらに解消するために、自分の最初の投稿にリプライとして意見を続けて書き続けるという手法が流行りました。
「このツイートのリプライにまだ意見が続いています」という意味で1つめの投稿の最後に「(続く)」や「→」などの目印を添えて。
これは俗に「自己リプライ」と呼ばれていました。

この現象は日本だけにはとどまらず、日本語や中国語以外の英語等の他言語では投稿の最大文字数を280字に拡大する変更がなされたほど、140字以上の投稿をしたいというニーズが世界的に高まっていました。
しかし140字という制限があって気軽にたくさんの投稿を追えるところがtwitterの最大の利点でもあったので、しばらくtwitterはジレンマを抱えていたのです。

そこで140字以上のメリットを残しつつ、連続投稿(連投)がバラバラの迷子にならないようにと考慮された新機能が「スレッド」でした。

ツイートを投稿する画面にプラスマーク「+」が描かれたアイコンがあります。
それを押すと連続でツイートを作成することができ、最後は同時にツイートすることができるという機能です。
ツイートが4個以上連なっている場合は「このスレッドを表示」と省略された形で表示されます。

今後も「スレッド化」は続く?

スマホの普及に伴い、現代人は日々膨大な情報にさらされています。
少しでも整理して効率よく情報を得たいというニーズは今後も変わらないでしょうし、それに対してスレッド形式という手法が有効な場合もあるでしょう。

前述のようにSNSの見た目のデザインとしてスレッド形式が採用される例もありますが、その中で空気を読まずに水を差してしまうと非難される可能性があるというマナー意識は今後も変わらないかもしれません。

まだまだ掲示板も存続しているので、引き続きおさえておいて損はない用語です。


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